可能形と受身形の作り方について | ボラとも先生のブログ

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可能形と受身形の作り方に関しては注意すべきことが3つあります。

まず1つ目ですが、可能形はもとになる動詞の活用グループによって形 ... 可能形と受身形の作り方について|ボラとも先生のブログホームピグアメブロ芸能人ブログ人気ブログ新規登録ログインブログトップ記事一覧画像一覧可能形と受身形の作り方についてボラQ46:可能形と受身形の作り方を聞かれましたが、「れる」や「られる」など説明しているうちに混乱してわからなくなってしまいました。

何かわかりやすい教え方はありませんか。

ボラとも先生A46:まず、可能形と受身形は作り方が似ていて混乱しやすいのでいっしょに教えるのは避けた方がいいと思います。

まとめとして説明するときも、使用頻度の高い可能形がしっかり定着していることを確認したあとで受身形に入ったほうがいいでしょう。

可能形と受身形の作り方に関しては注意すべきことが3つあります。

まず1つ目ですが、可能形はもとになる動詞の活用グループによって形が違いますが、受身形はそういうことはありません。

2つ目は、可能形と受身形は「形」が付きますが、実は活用形ではなく、動詞から作られた(派生した)グループ2の動詞(ru-verb)であって、それ自体が活用するということです。

ですから、「可能形」や「受身形」ではなく「可能動詞」や「受身動詞」と言うべきかもしれませんが、教科書や文法書では「可能形」や「受身形」という名前を使っているものが多いようです。

ちなみに、『みんなの日本語』では単に「可能」とか「受身」と呼び、『げんき』では「potentialverb(可能動詞)」と「passive(受身)」と呼んでいます。

ここでは一応「可能動詞」と「受身動詞」と呼ぶことにしますが、「受身動詞」という名前はあまり使われていないようです。

3つ目は、もとになる動詞のマス形から作るのか辞書形から作るのかです。

たとえば、グループ1(G1)の動詞「飲む」とグループ2(G2)の動詞「食べる」の可能動詞を辞書形とマス形から作ったものを比べてみると、次のようになります。

もとの動詞  可能動詞     【変化】 G1 飲む      →飲める    「-む」⇒「-める」 G1 飲みます   →飲めます   「-みます」⇒「-めます」 G2 食べる    →食べられる  「-る」⇒「-られる」 G2 食べます  →食べられます 「-ます」⇒「-られます」 【変化】を見てみると、G1では「-む」⇒「-める」となっていますが、これは「飲む」だからであって、「書く」の場合は「-く」⇒「-ける」になり、「話す」の場合は「-す」⇒「-せる」になります。

つまり、「ウ段」⇒「エ段+る」、または「-u」⇒「-eru」に変えることになります。

マス形から作る場合は、「ます」の前の「-み」を「-む」に変えるだけです。

これも「書く」の場合は「-き」⇒「-け」になり、「話す」の場合は「-す」⇒「-せ」になるので、「ウ段」⇒「エ段」にすればいいわけです。

マス形から作る場合はこのように非常に単純なので、この方法で教える方法もありますが、「エ段+ます」という動詞の活用グループがG2で、辞書形では「ます」を「る」に変えるということを確認する必要があります。

次にG2ですが、辞書形からでもマス形からでも「る」や「ます」の前に「られ」を入れて、「-る」⇒「-られる」、「-ます」⇒「-られます」にします。

G2の語形変化は活用も非常に簡単なので「弱変化動詞」と呼ばれることもあります。

その場合、G1は「強変化動詞」と呼ばれます。

ちなみに、「ら抜きことば」について一言。

「ら抜きことば」とは、上記のG2の「-る」⇒「-られる」、「-ます」⇒「-られます」の場合に、「ら」を抜かして「-れる」「-れます」を付けることをいいますが、実はこうすることによって、G1とG2で可能動詞の作り方が同じになって、非常に整然とした体系ができるのです。

もとの動詞   可能動詞     【変化】 G1 飲む      →飲める   「-む」⇒「-める」 G2 食べる    →食べれる  「-る」⇒「-れる」 つまり、G1もG2も「ウ段」⇒「エ段+る」または「-u」⇒「-eru」という変化に統一されるため、おそらく今後はこの「ら抜きことば」が普通に使われるようになっていくだろうと思われます。

さて、最後に受身(動詞)ですが、この場合には「ら抜きことば」は起きません。

なぜかというと、受身(動詞)ではG1もG2も最初から作り方が同じで、「ウ段」⇒「ア段+れる」または「-u」⇒「-areru」なので、「ら抜きことば」が起きる理由がないからです。

もとの動詞   可能動詞     【変化】 G1 飲む      →飲まれる   「-む」⇒「-まれる」 G2 食べる    →食べられる  「-る」⇒「-られる」 ブログトップ記事一覧画像一覧次へ前へコメントするコメント(-)記事一覧上に戻る



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